2013年1月5日土曜日

ロック崇拝・アイドル蔑視について

昨日あたりからTLで踊りだしたネタ。

「ロック」を崇拝し「アイドル」を侮蔑する人々
http://regista13.blog.fc2.com/blog-entry-50.html


まず、この「司会者と評論家による対談」という形式の文章を1人2役で書いている事に何かヒンヤリとしたものを感じるばかりですが、そこはなんとなくタブーな領域なのだろうと察しがつきますのでこれ以上は触れません。

そもそも、今これだけアイドルのCDが売れて紅白に出れば高視聴率を叩き出して「アイドル戦国時代」と言われるほど豊潤な土壌もあるんだからもういいじゃないか、その辺にしておかないか、という気がしないでもないですが、そんな事を言ってしまったら身も蓋もありませんので、今日は僕の気になった1点について書きます。



ワタル氏や金子氏のその辛酸舐めてる気分は分からなくもないのですが、「同じ事を言うにしても言い方ってものがあるだろう」という点と、【歌がうまくて更に可愛いのがアイドルだろ?】の部分などはアイドル論として明らかに間違っているという点で、アイドルファンの反発を買うのも致し方ないのかな、と思います。

ただ、DOESワタル氏やRIZE金子氏の場合、「ロック最高だろ!俺達が一番カッコイイだろ!大安売りのアイドルなんか聴いてんじゃねーよ!」的な無謀な発言をする事も含めてロックンローラーとしての華麗なるお仕事の一環なんですね。ですからそこを攻撃してしまっては可哀相だろうという気もします。
ワタル氏や金子氏は本来なら軽く「アイドルもいいけどロックもね」と言えば済むところなんですが、ロックの住人としては「メインストリームに対する攻めの姿勢」で敢えて若干の波風をおっ立てたい感じもあったでしょう。そこに全うな音楽論や正当なアイドル論でもって攻め込んでいってしまうというのは、やや無粋といいますか、それじゃまるで、アントニオ猪木が「元気があれば何でも出来る!」と言っているのに対して「いやいや元気だけではどうにもならんだろ」とマジレスするようなものじゃないかと思うわけです。

ですから、例えロックンローラーの発言のピントが多少ズレていたとしても、我々は「また言ってるよニヤニヤ」と、半笑いでこれを粛々と受け止め、そのほろ苦さやコクをじっくりと味わうのがベストなのではないか、というのが私の考えであります。

というのも、金子氏が件のツイートを投稿してから後のツイートを見てみると、


などと、なんだか可愛らしく思えてきますし、直接的に文章にはしていないものの、その行間から金子氏の「引き受けている感」がそこはかとなく見て取れるからであります。

例えば、元AKB48の前田敦子が言い放った「私の事は嫌いでも、AKBの事は嫌いにならないでください!」といういかにも彼女らしい名言も、聞く人が聞けば「なんだ喧嘩売ってんのか」と単なる挑発にも取られかねない訳で、そこはやっぱりあっちゃんがトップアイドルとしての宿命を「引き受けてる」からこそ、心に響く名言となり得たわけです。

ロックミュージシャンにしろ、アイドルにしろ、何らかの誤解を受けることは覚悟の上で、自らのエンターテイナーとしての業を引き受けつつ発言する使命を背負っているという点では同じなのであります。

そういったことからも、アイドルファンの皆様方におかれましては、ロックの住人を嫌悪・敵視することなく是非とも穏便に済ませていただきたいと切にお祈り申し上げる次第でございます。

異論・反論、多々ございましょうが、そこに関しましてはソッコーなる土下座謝罪をさせていただきますゆえ、なにとぞ御容赦くださいますようお願い申し上げます。

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